| そらみみ −空耳− |
あたしたちの誕生日
「あたしたちの誕生日、どうする?」
だいすきなYちゃんから、久しぶりに電話がかかってきた。
Yちゃんとは、ふとしたことが縁で知り合い
話をしているうちに意気投合し
それ以来親しく付き合っている。
と言っても、お互いに忘れた頃にどちらからともなく
「どうしてる?」だったり「飲みにいこっか」だったりの
やりとりをする、という間柄だ。
そんな彼女から先日「あたしたちの誕生日」のことで連絡が入った。
“あたしたち”というのは、彼女と私の誕生日は一日違いなのだ。
「そう言えば昨年も2人でどっか行ったねー」と記憶をたどりながら、お寿司を食べに行ったのを思い出し
あれからもう一年も経つんだねー、などと言い合っていた。
「今年は○○○○○○へ行こっ。早めに予約しといてー。 バースデーの歌、歌ってもらおうよー」
Yちゃんが「予約しといてー」と言ったのは、ちょっぴりおしゃれなレストランで
そこでは誕生日当日に来たお客さんには、バースデーの歌をプレゼントしてくれるというサービスがある。
彼女より私の誕生日の方が、一日早いということで
昨年同様、私の誕生日にあわせて予約をすることにした。
彼女には不思議と、なんでも話せた。
つい最近も、人に知られたくないようなみっともない話を 「Yちゃんだから・・」と思い、意を決して話したのに
彼女が、あまりにもいつまでもげらげら笑いながら聞くものだから、こちらも我慢の限界がきて
「笑いすぎ!」「もう、話したくなくなった!」と かなり真顔で怒りだしたのだが
そこで彼女も真顔になって 「だって・・そんなのねー、あたしだったら・・・」
と、目からうろこのことばを聞いたばかりだった。
彼女と私は、すっごく似てるところと、まーったく違うところと両極端に持ち合わせてるような気がする。
だからお互いに惹かれあってるのかもしれない。
そして、何でも話せて思ったことを言い合って、意見の相違もあるけど、一緒にいて居心地がいい。
でも、しょっちゅう連絡を取り合ってるわけでもなくって・・・。
恋愛もこんなふうにできれば、長続きするのかなー、、
ふと、そう思った。